【欅坂46】吹奏楽部だった上村莉菜、喫煙疑惑をかけられる!?

     

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羊の鳴き声はふるえている。どうしようもなくふるえている。
不安を感じているのかもしれない。だから群れるのかもしれない。
それぞれのふるえが五十匹分も集まれば、
たちまち不協和音だ。野原一面から、耳障りな音が聞こえてくる。

少女はトランペットを吹いていた。頬が膨らんでいる。何を演奏しているんだろうか。
それを合図に、羊は囲いの中に駆け込んでくる。羊の大群はどこか滑稽だ。

少女はトランペットを離した。丘の下から、こちらに手を振っている。
「わかったー?競馬のファンファーレだよ」
「うん上手だったよ」

残念ながらファンファーレには程遠い。
不規則に振動する音程は、いつもながらのことだ。
トランペットが壊れているのか、ただ単に彼女の技量が足りないのか、判別はつかない。
しかし、いつも羊は寄ってくる。たとえ、それがどんなにひどい音でもあっても。

まだ僕が小さかった頃、莉菜はもっと小さかった。
小学生の頃の集合写真を見ても、みんなより頭一つくらい小さい。

「おい、チビ」
周りからは、ことあるごとにストレートな暴言を浴びせられていた。
そんな時、莉菜はへらへら笑っている。
「もう、うるさい」
そう言い返すと、みんなが笑う。

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