【ほっこり】怪我した野球選手の心に寄り添った欅坂46渡邉理佐のエピソードが話題に・・・

     

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大学二年の夏、初めて整形外科へ行った。

肘に違和感を持ったのはこれが初めてだった。

十年間もピッチャーをしていながら、それまでに怪我一つしたことがなかった。

サウスポーというだけでそれぞれのチームの監督から酷使させられていたが、

自分でセーブして投げるようにしていたからだ。

だいたい、日本のアマチュア野球は狂っている。

連日、炎天下で投げ続ければ、必ずどこか故障する。

故障しなくても、どこかでツケが回ってくる。今、そのツケが回ってきた。

「剥離骨折だね、これは」医師が言った。

整形外科医には珍しい、女医だった。

レントゲン写真を見ながら、ニヤニヤしている。

白衣のポケットに手を入れて、写真を見比べている。

「そっか、左利きなのね」独り言のようにつぶやいている。

「いいえ、サウスポーなだけで、ペンとかお箸は右です」

「それなら大丈夫だね。二週間は固定するから」

「二週間で治るんですか?」「治るわけないよ。君、相当無茶したでしょ」

その時、初めて医師の目を見た。後ろ姿が大人びていたため、顔の幼さに驚いた。

自分よりも少し歳上なくらいだった。

「無茶したでしょ」もう一度繰り返された。

何となく責められているような気分がして、視線を彼女のお腹のあたりに落とした。

「院長 渡邉」の名札が付けてある。

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